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関係ないけど、蝶も好き。なんか好き。
あんまり深く考えて行動しない、気にしない。ってカンジの性格です。
なので、皆さん気軽にコメントしてやってください!喜びます!(パスワードとかなくてもコメントできるので。)
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今日はジャンプの発売日。
けど、まだ買いに行ってない。
凹むわぁ...
高いブーツの靴音が広く薄暗い廊下に遠く響く。
その人の纏う紅いマントの下は女性用の皮鎧に前の開いたロングスカート。
更に服の下とウエストポーチには暗器が一揃えと、腰には沢山の血と脂を吸った剣。
高く結った長い髪は光の加減で銀にも見え、緩く波を打つ。
透けるような白磁の肌に、整った造作。
そして、その瞳は碧。美しくも気高い光が宿っている。
「……―様!ご無事ですか?!」
「問題無いわ。血が付いていたとしてもそれは全て返り血よ。」
後ろから追いかけて来た部下に答えながらも、歩くスピードは落とさない。
そして、顔だけ振り向き不敵な笑みを浮かべると、続ける。
「最も、そんなミスをしたつもりはないけどね。」
「そうですか……。」
幾分かほっとした様に零すその声は男性のもの。
「ですが、――様直々にお出ましにならずとも、我々で片を付けられましたものを……。」
咎める響きを宿した声音で続ける。
対して、敬われる立場にある女性は厳しい口調で返す。
「城下が不安定なこの時期に私が出なくてどうするの。第一、此処まで侵入を許した者達に任せられはしないわ。」
「……そうですね。流行り病も大分落ち着いてはきている様ですが。」
女性は不安気な男性の言葉を当然の様に言い切る。
「王も色々と手を打っていらっしゃったもの。」
かつかつと2つの靴音だけが響く。
「兎に角、城に戻るわよ。王に報告しなくては」
「はっ。」
2人の通った後の広く天井の高い廊下には、沢山の心臓の止まったモノ達がひしめいていた……。